いろいろな株が買いたいと思える水準まで来てるんだけど、株価は行き過ぎるものなので、まだ待ってみる。。がまんがまん。
そういえば、説明か質問の中で少し言及されてたかもしれませんが、中長期計画の利益について私なりに少し補足します。
前エントリで、そーせいの早期配当の可能性について触れました。
いいことばかりのように思えますが、そうでない部分もあります。
配当を行う(かもしれない)ということは、裏を返せば繰欠を解消するということですから、過去の損失と利益を相殺できる部分が少なくなる、あるいは無くなる、ということになります。先月書いたそーせいの現在価値算出の際、繰越欠損金300億は丸々使えるもの(使うもの)として計算しましたが、欠損金の解消によって一部、あるいはほとんどが使えなくなります。そういう意味では、ロイヤリティに丸々法人税がかかってくることで、そーせいの現在価値は先月算出したものよりも下方修正しなければならない、とも言えます。
ここでもう一度中長期計画を見てみると、2016年~2018年3月期については、売上額が上がるものの、利益については概ね横ばいになっています。これは経費がだんだん増えていくというのもあるでしょうが、おそらく、繰欠を使わない前提のため、法人税がかかるという計算をしているからだと思われます。これから経費が数億増えて行って、売上から経費を引いた利益に40%税金がかかるとすれば、だいたい辻褄は合います。
ただ、2019年3月期の売上82億で利益45億、2020年3月期の売上140億利益90億というのは、法人税40%とすると計算が合いません。法人税40%を割り戻して計算すると、純利益45億に対する税引き前利益は75億、純利益90億に対する税引前利益は150億です。2020年3月期に至っては、税引き前利益が売上を超えてしまう計算になってしまいます。
じゃあ、なんでこんな計算になるの?ということなんですが、答えは意外に簡単で、そーせいの稼ぎ頭であるそーせいR&Dは、元々アラキス社ですから、所在地はイギリスです。ロイヤリティはこのイギリスの会社に入ってくるので、この部分については現地イギリスの法人税が適用になります(厳密に言うと違いますが、説明を簡略化しています)。
そしてイギリスの法人税は現状でも24%。さらに今後21%へ下げることを検討している状態です。日本の法人税とは15%近く変わります。
2019年3月期と2020年3月期の利益が、一見すると過大に見えるのは、このせいなんですね。
(もしかすると、IFRS適用だからこういう計算ができるのかもしれません。2015年3月期予想の「親会社に所属する当期利益」というのは、そういう意味なのかも? この辺詳しくないのでわかりません。)
要は先月の現在価値算出計算は、
・繰越欠損金が全額使える前提で計算している(マイナス要素)
・法人税率は40%弱でなく20%強(プラス要素)
の大きく2点において誤りがありました。
さらに
・販売ロイヤリティ残高125億は全部はもらえなさそう(マイナス要素)
・2026年ロイヤリティ延長の可能性は割と期待できそう(プラス要素)
などもあります。
なんかいろいろ間違えてますね。
まあ、肝心のシーウルの売り上げについては、割といい線だったように思うので、お許しください。。
総合すると、私のそーせい現在価値見込みは変わらないか、少し上方修正してもいいかな、という感じですね。
株価で言うと、米国承認前でも2000~5000、承認後なら4000~8000という感じで見ています。
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